Operation Guide
AWS操作手順ガイド見積に必要なデータ4本の取り方
お見積りをお出しするために、AWS Billing and Cost Management コンソールから4本のデータをお預かりしています。このページは、その4本をご自身で取得していただくための手順書です。手順に出てくる画面名・タブ名・ボタン名は、AWS 公式ドキュメントで裏取りした表記だけを載せています(各手順の末尾に出典)。項目ごとにURLが振られているので、/guide#coverage-reportのように該当箇所だけを共有できます。
4本すべてそろっていなくても構いません。まずは請求書PDFだけでもお送りいただければ、そこから読み取れる範囲でお出しします。一括請求をお使いの場合、請求書PDFの中にアカウント別の内訳が含まれていることがあり、その場合はデータ2の操作をしていただかずに済みます。
- 全体の手順数
- 27ステップ(4本ぶんの合計)
- 目安の所要時間
- 15分程度(画面を開いて保存するだけの操作です)
- 必要なサインイン
- 請求情報と Cost Explorer の閲覧権限。管理アカウント(支払いアカウント)が要るのはデータ2だけです
なぜ4本そろえていただくのか
総額だけでは、お出しできるのは概算にとどまります。実際にお支払いいただく額は総額のうち割引がかかる部分がいくらかで決まり、そこは Savings Plans や Reserved Instances でどれだけ先に埋まっているかによって変わるためです。4本は、それぞれ見積の別々の部分を決めます。
4本のうちSP・RI カバレッジだけが、金額と順序の両方にかかります。ここが埋まらないと、お出しできるのは総額ベースの概算にとどまります。 コンソールのどこに何があるか
すべて AWS Billing and Cost Management コンソールの中にあります。左のナビゲーションペインのどの項目から辿るかだけ、先に把握しておくと迷いません。
4本すべてが同じ Billing and Cost Management コンソール(console.aws.amazon.com/costmanagement/)の中にあります。別サービスの画面を開く必要はありません。 請求まわり2本
1請求書PDF
Invoice (PDF)割引対象額の土台実際に請求された金額を、サービス別・料金タイプ別の明細つきで確認するための原本です。Savings Plans や Reserved Instances の適用行、各種の割引行がそのまま読めるため、「総額のうち、いくらが請求代行の割引対象になるか」をここから積み上げます。推定値ではなく確定した請求額から起算するので、お出しする金額の精度が変わります。
請求書PDFをダウンロードする
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ナビゲーションペインで 請求(Bills)を選択します。
- 3
請求期間(Billing period)で対象の月を選びます。
例:2026年7月
- 4
AWS 請求の概要(AWS bill summary)で、その月の 請求ステータス(Bill status)が 発行済み(Issued)になっていることを確認します。
保留中(Pending)と表示される月は、まだ締まっていない請求期間です。確定した月を選んでください。
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- 6
ダウンロードしたい 請求書 ID(Invoice ID)を選択すると、PDF が開きます。
請求書の行にある縦3点リーダーから 請求書のダウンロード(Download invoice)でも取得できます。
- 7
税金請求書が必要な場合は、税金請求書と補足文書(Tax Invoices and Supplemental Documents)セクションの ドキュメント ID(Document ID)を選択します。
- お送りいただく形式
- PDF(原本のまま)。
- 必要な権限
- 請求情報の閲覧権限。IAM ユーザー・ロールで操作する場合は、請求機能を許可する IAM ポリシーに加えて、ルートユーザーによる
IAM アクセスのアクティブ化 が有効になっている必要があります。 - 対象期間
- 直近3か月ぶん。季節変動が大きい場合は12か月ぶんいただけると精度が上がります。
つまずきやすいところ
請求ステータス が 保留中(Pending)の月は、その時点までのメーター値にもとづく推定額です。締まった月の請求書をお送りください。- IAM ポリシーで請求機能を許可していても、
IAM アクセスのアクティブ化 が無効なままだと Billing and Cost Management コンソールを開けません。ポリシーだけでは足りない点が見落とされがちです。 - 一括請求(Consolidated Billing)をお使いの場合、管理アカウントでサインインしないと組織全体ぶんの請求書は表示されません。
- PDF から表をコピーして貼り付けると、改ページ制御文字の位置で明細行が欠けることがあります。加工せず、ダウンロードした PDF のままお送りください。
2アカウント別内訳
Charges by account移管の単位と順序アカウント単位で「いくら使っていて、そのうちいくらが割引対象か」が分かると、どのアカウントから移管を始めるかを決められます。まとめて動かすのではなく、影響の小さいアカウントを先に1つ試してから広げる進め方をとる場合、この内訳がその判断材料になります。
アカウント別の内訳を表示する
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ナビゲーションペインで 請求(Bills)を選択します。
- 3
請求期間(Billing period)で対象の月を選びます。
- 4
アカウント別の料金(Charges by account)タブを選択します。
このタブは、AWS Organizations をお使いで、管理アカウントでサインインしている場合に表示されます。
- 5
各アカウント行の + アイコンを開くと、サービスプロバイダー別 → サービス・リージョン別まで展開できます。
- お送りいただく形式
- 画面のスクリーンショット/Data Exports から出力した CSV。
- 必要な権限
- 管理アカウント(支払いアカウント)でのサインインと、請求情報の閲覧権限。
- 対象期間
- 請求書PDFと同じ月ぶん。
つまずきやすいところ
- 2025年11月1日以降、
請求 ページの すべてを CSV にダウンロード(Download all to CSV)は提供されていません。CSV が必要な場合は Data Exports コンソールページから出力してください。画面のスクリーンショットでも問題ありません。 - 一括請求の請求書PDFには、メンバーアカウント別の割り当て明細が載っていることがあります。その場合、この手順は不要です。まず請求書PDFをお送りいただき、内訳が読み取れなければあらためてご依頼します。
- メンバーアカウントでサインインすると、自分のアカウントぶんしか表示されません。
予約商品(SP・RI)まわり2本
カバレッジが高いほど、請求代行の割引がかかる範囲(オレンジの部分)は小さくなります。一方で使用率に余裕がない状態のままオンデマンド側だけを動かすと、②の「余っている」が増えます。データ3と4をセットでお願いしているのはこのためです。 3SP・RI カバレッジレポート
Savings Plans / RI coverage report割引がかかる範囲使った量のうち、どれだけが Savings Plans・Reserved Instances で先に埋まっているかを示すレポートです。すでにコミットで埋まっている部分は、請求代行による割引の対象から外れます。カバレッジが分かってはじめて「総額のうち、実際に割引がかかる金額」が確定するため、4本のなかで見積の幅を最も左右します。
Savings Plans のカバレッジレポート
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- 2
ナビゲーションペインの Savings Plans で インベントリ(Inventory)を選択します。
- 3
Savings Plans セクションで、対象の Savings Plan ID を選択します。
管理アカウントでは 組織インベントリ ビューに切り替えると、アカウント ID と MTD 実割引額 の列が加わり、どのアカウントがどのプランを持っているかを一覧できます。
- 4
Savings Plans の詳細(Savings Plan details)で カバレッジレポートを表示(View coverage report)を選択します。
Reserved Instances のカバレッジレポート
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ナビゲーションペインで Cost Explorer を選択します。
- 2
レポート ページを開きます。既定の Cost Explorer レポートの一覧に RI カバレッジレポート(RI coverage reports)が並んでいます。
- 3
対象期間を指定して表示します。日次のチャートは直近3か月ぶん、月次のチャートは直近12か月ぶんを表示します。
- 4
チャート下の表は .csv でダウンロードできます。平均カバレッジ・RI でカバーされた時間数・オンデマンド時間数・オンデマンドコストなどが含まれます。
- お送りいただく形式
- CSV(レポート表)/画面のスクリーンショット。
- 必要な権限
- Cost Explorer の閲覧権限。メンバーアカウントから見られるかどうかは、管理アカウント側の
コスト管理の設定 → 設定 ページ → 一般 タブにある メンバーアカウントのアクセス許可 の設定によります。 - 対象期間
- 月次で直近12か月ぶん(少なくとも3か月ぶん)。
つまずきやすいところ
- 組織で共有している Savings Plans は、どのアカウントの使用量に充当されるかが月ごとに動きます。1か月だけのカバレッジは、そのアカウントの性質ではなくその月のスナップショットです。移管の順序を決める用途では複数月ぶんをお願いしています。
- 予約の在庫そのものは、ナビゲーションペインの
予約(Reservations)→ 概要(Overview)ページで、本数・削減額・今月満了するぶんをまとめて確認できます。
4SP・RI 使用率レポート
Savings Plans / RI utilization report移管を始められる時期買ったコミットメントを使い切れているかを示すレポートです。カバレッジが「使った量の何%が埋まっているか」なのに対して、使用率は「買った枠の何%を使えているか」で、見ている分母が違います。使用率に余裕がない状態でオンデマンド側だけを動かすと、コミットが余って払い続けることになるため、移管の順序と時期はこのレポートで決まります。
Savings Plans の使用状況レポート
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ナビゲーションペインの Savings Plans で インベントリ(Inventory)を選択します。
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Savings Plans セクションで、対象の Savings Plan ID を選択します。
- 4
Savings Plans の詳細(Savings Plan details)で 使用状況レポートを表示(View utilization report)を選択します。
Reserved Instances の使用率レポート
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ナビゲーションペインで Cost Explorer を選択します。
- 2
レポート ページを開きます。既定の Cost Explorer レポートの一覧に RI 使用率レポート(RI utilization reports)が並んでいます。
- 3
チャート下の表は .csv でダウンロードできます。RI 使用率・購入した RI 時間数・使用した RI 時間数・未使用の RI 時間数・開始日・終了日・支払いオプション・提供タイプなどが含まれます。
未使用時間と終了日がそろっていると、どの予約がいつ空くかを机上で追えます。
- お送りいただく形式
- CSV(レポート表)/画面のスクリーンショット。
- 必要な権限
- カバレッジレポートと同じく、Cost Explorer の閲覧権限。
- 対象期間
- 月次で直近12か月ぶん(少なくとも3か月ぶん)。
つまずきやすいところ
- すでに請求グループ(標準または請求転送)に入っているアカウントでは、Savings Plans の使用状況レポートはプロフォーマ(想定請求)データを表示します。素の AWS 請求額とは別物なので、どちらを見ているかを添えてお送りください。
- 満了日は締切ではなく解禁日として扱っています。予約がぶら下がっていないアカウント、または先に満了するアカウントから順に移管できるため、終了日の一覧そのものが計画表になります。
- 使用率が低いプランがある場合、移管そのものより先に整理したほうが効果が出ることがあります。その場合はその旨をお伝えします。
お送りいただくときに
- まずは請求書PDFだけでも構いません。一括請求をお使いの場合、請求書PDFの中にメンバーアカウント別の割り当て明細が含まれていることがあります。その場合、データ2の操作はしていただかずに済みます。
- 加工せず、そのままの形式で。PDFはダウンロードした原本のまま、CSVは書き出したままでお願いします。表を貼り直すと明細行が欠けることがあります。
- 先に秘密保持契約を結んでからでも進められます。請求データをお預かりする前に締結をご希望の場合はその旨をお知らせください。必須にはしていません。
- アクセスキーや認証情報は不要です。お預かりするのは、ここで出力したファイルと画面のスクリーンショットだけです。AWS アカウントへのログイン情報や、こちらへの権限付与をお願いすることはありません。
移管そのもので何が変わるか(アカウントIDの扱い、Organization の構成、SSOの継続、段階移管の可否など)はサービス仕様に、ここで出てくる用語の意味は用語集にまとめています。
参照した AWS 公式ドキュメント
AWS のコンソールは画面構成が更新されることがあります。表記が異なる場合は、お手元の画面のスクリーンショットをお送りいただければこちらで読み取ります。
データを取る前に、まず概算を知りたい方へ
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